【新型肺炎】猛威を振るう新型コロナウイルス、改めて分かりやすく解説してみる
世界的に取り上げられはじめ、
いったい何がそこまで私たちを脅かし、恐怖へと誘うのでしょうか。
今日は新型コロナウイルスとその歴史について、今一度振り返ってみようと思います。
コロナウイルスとは
そもそもコロナウイルスとは、どういったウイルスなのでしょうか。
実は私も自分で調べられておらず、ニュースやSNSの情報しか見ていなかったので、
本記事を書くのは非常に良い機会だと思って、
多くの情報を参照し、自分なりにできる限り分かりやすく解釈してみました。
実はコロナウイルスは
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①人に蔓延している風邪のウイルス(4種類)
②動物から感染する重症肺炎ウイルス(2種類)
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の大きく分けて2種類が存在しています。
ここが大きなポイントです。
では簡単に解説していきます。
風邪のコロナウイルス
これはヒトに日常的に感染するコロナウイルスです。
さらに細分化すると、4種類(HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1)
に分かれています。
しかも実はこれ、日常的に感染する何でもない風邪の10~15%、
流行期だと35%はこれら4種類のコロナウイルスが原因ともされています。
さらに驚きなのが、ほとんどの子供は6歳までに感染を経験しているそうです。
かかってしまった多くの方は軽症で済みますが、稀に高熱を引き起こすこともあります。
みなさんも実は、風邪のコロナウイルスに感染していたかもしれないことが分かります。
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)
このコロナウイルスの起源はコウモリからヒトへ感染したと言われています。
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コウモリから感染って、いったいどういったことがきっかけだったのでしょうか。。。
ちょっと補足的に調べてみました。
ヒトは、コウモリによって咬まれたり、コウモリの唾液に触れることによって直接に(ヨーロッパコウモリ・リッサウイルス)、あるいはコウモリが噛んだ食べ物などを摂取することによって(ニパウイルス)感染する可能性がある。より可能性の高い感染経路として、コウモリと人間双方との接触がある動物を介する経路がある。コウモリが生息する地域で家畜を飼育していたり、他の動物も扱っている市場でコウモリを売っている場合など、コウモリが保有する病原体が他の動物へ伝播している可能性がある。SARS-CoVにおいては、ハクビシンがコウモリからヒトへのウイルス伝播を媒介した可能性も考えられる。
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2002年に中国広東省で発生し、2002年11月から2003年7月の間に30を超える国や地域に拡大しました。
今でこそ大きく騒がれていますが、実は今から約18年ほど前から広がっていたのです。
当時の感染者数は疑い例も含め、WHOの報告ではSARS患者は8,069人、うち775人が重症の肺炎で亡くなりました。
これは致命率でいうと、大体9.6%となります。
なぜここまでSARSが拡大していったのでしょうか。
それは感染経路が原因だと考えられます。
SARSは、動物からヒトへの経路は上記記載ですが、ヒトからヒトに関しては咳や飛沫を介して感染してしまいます。
ですので、非常に簡単に拡大されるほか、医療従事者への感染も勿論起きてしまいます。
このSARS-CoVは実は子供にはほとんど感染せず、感染しても軽症の呼吸器症状を示すだけでした。
そして、亡くなってしまった方の多くは高齢者や、心臓病、糖尿病等の基礎疾患を患っていた方でした。
中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)
このコロナウイルスは、一般的にヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスだと言われています。
しかし、種を超えてヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられています。
MERSの最初の感染者は2012年にサウジアラビアで発見されました。
このMERSはこれまでに27か国で感染が発見され、2,494人の感染者が2019年11月30日時点で、WHOより報告されました。
うち、858人の方が亡くなりました。
これは致死率34.4%となります。
MERSに関しても、基本的には軽い呼吸器症状、不顕性感染となります。
重症化した方の多くが、やはり基礎疾患を持つ人ばかりでした。
MERSの感染経路に関しても、ヒトからヒトへ、特に重症者からの飛沫と考えられています。
MERSに関しては病院内でスーパースプレッダー(特に感染を広げてしまう人のことです)を介した感染拡大は見られますが、実は日常生活の場面で、ヒトからヒトへ持続的な感染拡大が起きたことは一度もないのです。
今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV2)
さきほど、まとめていた大きく分けて2種類(風邪のウイルス、動物から感染する重症肺炎のウイルス)が今までのコロナウイルスです。
私たちが普段気にも留めなかった風邪が、実はコロナウイルスの一種だったかもしれないのです。
ちょっと驚きですよね。。。
さて本題です。
今回世界を震撼させているコロナウイルスは今までのコロナウイルスとは違い、新たに誕生した『新型』のコロナウイルスです。
ウイルス名としては『SARS-CoV2』と呼ばれています。
※別な表記も多々あります。(例:2019-nCoVなど)
この新型コロナウイルスが原因で引き起こされる肺炎が今話題の新型肺炎なのです。
このウイルスは、2019年12月以降、中国湖北省武漢市を中心に発生し、短期間で急速に世界中に広まっています。
私たちの住む日本では、2020年1月15日に武漢市に渡航歴のある肺炎を患った方からこのウイルスが検出され、残念ながら続々と感染者数が増加しているのが現状です。
猛威をふるい続ける今回の新型コロナウイルス。
いったい何が恐ろしいのでしょうか。
新型コロナウイルスの注意すべき点
新型コロナウイルスが今までのコロナウイルスと比べて、何が違うのか以下に簡単にまとめました。
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①通常の風邪症状から出現し、場合によっては急激に重症、死に至る可能性も
②治療法が現時点で確立していない
③ヒトからヒトへ感染することは分かっているが、感染経路や潜伏期間など明確なことが分からない
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以上が大きなポイントだと思われます。
また、現時点で中国では感染者が44,653人以上、死者が1113人以上とかなりの拡大が判明しており、残念ながら日本国内でも一人の方が亡くなってしまうなど、感染率、致死率が今までのコロナウイルスと比較して非常に高いことが判明しています。
不確定な要素が多すぎる
これまでの説明の通り、新型コロナウイルスは不確定な要素が非常に多いことが特徴です。
そのため、SNSなどを通じて、多くの憶測や噂、不確定な事実が蔓延してしまっています。
私は、この3次災害も新型コロナウイルスの大きな怖さの1つではないかと思います。
感染経路が不確定、潜伏期間も不確定、治療法も不確定など。。
ここまで大々的に報じられ、実際の被害を見ると今回のウイルスが非常に危険で、恐怖な存在であることは明確です。
ですが、その不確定要素を煽るようにして、事実ではないことをむやみやたらに吹聴していいはずがありません。
こういった3次災害は東日本大震災の時にも多く引き起こされ、
起きなくてもいい人的な被害がもたらされました。
もちろん、予防や心構えを強く持つことは大事ですが、
必要以上にこういった煽りによる3次災害が真実を否定してしまいます。
今一度、メディアリテラシーを強く持ち、情報と向き合ってください。
今、私たちにできることは在り来たりなことではありますが、
自分の身を守るため普段の生活にいつも以上に気を使い、
手洗いうがい、アルコール消毒をして予防を心がけることだと思います。
総じて
今回は新型コロナウイルスと、その歴史について簡単に説明しました。
本当はもっと新型コロナウイルスについて、解説できればと思ったのですが、
やはりまだ不確定な要素が多すぎて、中々事実を書くことができませんでした。
とにかく皆さんに伝えたいことは、
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『3次災害を起こさない』
『メディアリテラシーを持ち、情報に振り回されない』
『自分で自分の身を守るための行動をする』
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です。
それでは皆様の無事と健康を祈りながら、本記事を締めたいと思います。
ゆーでした。
※今回参考にした記事※
・新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省